2016年4月20日水曜日

2016年4月20日

春の台北一人旅


竹浪です。
春休みを利用して台北に行ってきました。3泊4日の一人旅で、故宮博物院などを巡ります。午前中の便だったので、昼過ぎには市内に到着。早速お土産の烏龍茶を買いに、食品問屋が軒を連ねる迪化街に向かいます。






























ここは古い町並みが残っており、それを活かした再開発も進んでいます。天気はあいにく小雨ですが、街並みを撮影しつつ進んでいくと、大きな黒い犬が歩道に寝ころんでいました。

















台北では、街中で犬を放し飼いにしているのは普通です。犬も人馴れしています。大丈夫だろうと横を通り抜けようとした瞬間、もう一匹、黒い犬が物陰から現れました。親子(兄弟?)の二匹が狛犬のように仲良く向かい合って寝ていたのです。さっきカメラを撮ったのが勘に触ったのか、怒った目で威嚇してきます。二、三歩後ずさりすると、「ウー、ワン、ワン」と向かってきました。とっさに傘で間合いをとって逃れましたが、犬に追いかけられたのは30数年ぶりです…。その後二匹は、「あやしい旅行者にかまってても仕方ない」と思ったのか、仲良く別の休憩場所をもとめて行ってしまいました。

ちょっとびっくりしましたが、その後は、お茶屋さんで烏龍茶を買ったり、乾物屋さんで桜エビを買ったり、竹細工の店でお盆(800円、安い!)を買ったり…。既に値段も体積も予定オーバーです。


















二日目も雨模様。朝から故宮に行きました。
お目当ての展覧会は、明時代の大文人・董其昌の書画特別展です。館内撮影NGなので、お見せできないのが残念ですが、今回は時間に余裕があったので、絵だけでなく書もじっくりみました。気に入った作品は、鉛筆でですが、臨書(作品を見ながら写すこと)もしてみました。作品の細やかな筆遣いが実感できます。


















次の日の午前中は、師範大学の近くにある、何創時書法藝術基金で明時代の書の展覧会を見てきました。名品はちょうどいま大阪市立美術館で開催中の「王羲之から空海へ 日中の名筆 漢字とかなの競演」展に出品中で複製が掛かっていました。嬉しいような残念なような不思議な気分です。
























師範大学のそばは書店や書画・文房具の店が多く、歩いて10分くらいの永康街は、小籠包で世界的に知られる名店・鼎泰豊がある繁華街。ちょうどお昼時で、1時間まちの行列でしたので、入るのは諦め近くの店で台湾名物マンゴーアイスを食べました。

































予想以上の大きさ(高さ約20センチ)で、マンゴー風味のジェラートをかき氷状にした触感は絶品です。甘党ではない私も至福のひとときでした。午後からは故宮に行き、夜間開館で7時まで堪能しました。
































最終日にようやく天気も良くなってきましたので、中正記念堂に行きました。蒋介石(18871975)を顕彰するために1980年に完成した建築です。手前の巨大な門とひたすら長大な広場は伝統中国の皇帝陵の祭祀空間を想起させます。両翼は国立の戯劇庁と音楽庁。祀りと祭りの場が一体化しています。































蒋介石の巨像の両脇を、衛兵が直立不動で守っています。1時間ごとに交替式が見られます。ちょうど11時だったのでカメラの動画で撮りました。人垣がすごくて腕を挙げての撮影です。衛兵さんが動いている10分ほどは、こちらが硬直するはめになりました。

















記念堂の正面では「アナと雪の女王」のイベント展が開催中で長蛇の列です。また堂内ではJRの鉄道展、アニメ「あたしン家」の展示もやっていました。記念堂も政治性だけでなく文化施設としての性格も強まってきているということでしょう。


3泊の短い旅行でしたが、行きも帰りも半日は使えたので思った以上に周れました。台湾には、他にもまだまだ行くところはありますので、次はぜひゼミ旅行でも行きましょう!