Colors of KCUA 「間間」オープニングに行ってきました
こんにちは。
3/10より、今年のColors of KCUAが始まっています。
「Colors of KCUA」通称カラーズとは、総合芸術学科・芸術学専攻の学生が主体となり開催する展覧会です。作家も京芸の学生の中から選ばれています。
前回までは、京都芸大のギャラリーである@KCUA(アクア)にて行われていましたが、今年は会場を変え、京都市下京区にある京町家"THE TERMINAL KYOTO" にて展示を行っています。この展覧会に至るまでに、2017年10月には「HOW TO ( ) gallery? 大学ギャラリーの壁を見つめ直す5日間」と題した展示とワークショップ、11月にも展示を行いました。(いずれも大学内大ギャラリーにて開催)
そして、満を持して開かれた今回の展覧会!私もさっそく見に行ってきたので、展示の模様と、3/10に行われたオープニングレセプションの様子をご紹介します。
先述の通り、今年の会場は京都の町家です。入り口はこんなかんじ。
一般のお宅…?本当にここが会場なのか…?と中を覗くと、さっそく展示が!
靴を脱いで上がったとろこで、展示案内のパンフレットがもらえます。
ただし、作者や作品名は記載されていません。
展示には、建物の1階と2階の全てをつかっています。
庭にも展示物が!
案内パンフレットはあるものの、目の前の展示を見るのに夢中で宝探しゲーム状態になりました。
これまでとは一風変わった今回の展示、一体どんなコンセプトでつくられたのでしょうか?
ちょうどこの日は展覧会初日!カラーズメンバーによるオープニングトークがあったので、その辺りを詳しく聞くことができました。
トークをしてくれたのは、総合芸術学科3回生の小林さん・中野さん・渡邉さんです。
展覧会の内容を決める際、はじめに、各自がこれまで見た展示で印象に残っているものを持ち寄ることに。
すると、ホワイトキューブではない展示空間での展示を挙げる人が多かったそうです。
このことが、THE TERMINAL KYOTOでの展示を行うきっかけに。
また、「美術館の展示を見る時に、つい肩に力が入ってしまう」と話したのは渡邉さん。
「作品を見た時に、すぐキャプションに飛びついてしまうけれど、作品の色や形などの印象を感じることも大切だと考えた」との想いもあり、ホワイトキューブに作品とキャプションが整然と並ぶ展示ではなく、今回のような展示形式に決めたそうです。
そして、今回の展示では、2つの案内パンフレットを用意することに。一つは会場に入ってすぐにもらえる「作者名・作品名記載なし」のパンフレット。もう一つは、建物の最も奥に置いてある「作者名・作品名記載有り」のもの。
「情報がないまま見るので、どれが作品かな?と目を凝らして探して見てほしい。また、庭の景色や建物を作品の一貫として見ることもできる」と中野さん。
そして、この日のトークでは、カラーズ一期生の山下さんもお話をしてくれました。
元々、カラーズは@KCUAの開館に合わせて企画・実施されたものでした。初めて行われたのは2011年(@KCUAのHPにつながります)。
「世の中には様々な展覧会があるが、そのなかで芸術学研究室として何ができるのか?」という問の元、5名の芸研生が中心となり企画を立ち上げました。各々の研究テーマに関連した作家を選定し、計14名の作品を展示したそうです。
「気になる学生を訪ね、アトリエ棟や染色棟に潜り込んで話を聞いていた」と楽しそうに話す山下さん。その際に親しくなった学生とは未だに交流があるそうです。
カラーズには第一回より「京都市立芸術大学芸術学研究室による総合選抜展」というサブテーマがつけられています。このテーマの元、カラーズは代々「芸術学研究室生から見た京芸生の今」を展示として世に送り出してきました。
今年はどのような作品が出品されているのか、ぜひ会場で楽しんでみて下さい。
なお、展示最終日の3/25には、クロージングトークも予定されているようです!オープニングでは、展示企画を担当した総合芸術学科の学生によるトークが中心でしたが、クロージングでは作家さんによるトークも聞けるようです。