2017年4月19日水曜日

2017年4月19日

芸研有志花見会


芸術学研究室では例年、新入生歓迎会は4月の後半なので桜は全然残っていません。最初の顔合わせであるガイダンスの日は、桜は咲いているもののまだ親しくなっていなかったりして、花見にはつながっていません。

先日、4回生の佐々木さんが突然、花見がしたいと言い出しました。もともと岡山県の人で大学入学で京都に来ました。ご存知のようにこの大学は京都の有名お花見スポットとは遠く離れています。京都の普通の大学生のように、授業の終わりに勢いで鴨川とかに花見に繰り出す、みたいなことはできません。今年は4回生で、なんとか今年は京都らしい花見をしたいというので、参加者を募り、昨日決行しました。
目的地は、京都の桜の名所の一つ平野神社です。平野神社といえば、大学の大先輩、村上華岳の描いた《夜桜之図》(京都国立近代美術館)が有名ですね。
ここに花見に行った人がいなかったので、今行くとどんな感じなのか、興味津々で出かけました。

花より団子というように、まずはお菓子です。平野神社から近い和菓子店ということで、老松を目指します。そのために北野天満宮に集合します。集合地点でふと見ると、カステラで有名なカステラ ド パオロが目に入りました。予定にはないのですがふらふらと入って、カステラとかポルトガル菓子を買い込みました。
そのあと上七軒歌舞練場の横を通って老松へ。生菓子を色々買いました。この店のスペシャルといえば夏柑糖ですが、花見には合わないのでそれはまたの機会に。

さて、平野神社です。


ちょっとわかりにくいですが、緋毛氈の宴席が設けられており、絵の雰囲気とちょっと近いです。ちなみに村上華岳は江戸時代の花見を想像して描いたそうです。
境内の中はこんな感じ


この時期に満開になる八重桜の品種がたくさんあって、じゅうぶん花見が楽しめました。
が、問題はお菓子をどこで食べるか。
座りやすそうなところはすべて「有料」の表示。それ以外の場所は「飲食禁止」の立て札。この状況は予想していませんでした。
有料の席は、酒や料理を頼むための場所なので、お菓子だけ広げるのもまずそうです。
しばらく悩んだ後に、平野神社をあきらめて、別の場所を探して移動します。

歩いていると大学生らしき人を多く見ます。どうやらこの辺は立命館大学衣笠キャンパスの近くらしい。地図で見ると歩いても知れている距離。じゃあ、立命館行ってみようという脈絡のない発想で西へ進路をとります。京芸のそばでは味わえない濃ゆい学生街を通り抜けて、ついに立命館キャンパスに潜入。


学生の多い大学だから、さぞかしあちこちで酒盛りが行なわれているのでは、と思いきや、キャンパスは静まり返っています。立命館生に紛れてという目論見は外れてしまいました。
とはいえ今から移動するのもなんなので、桜とベンチを見つけて花見決行です。

「思ってたのと違う」という心の声が渦巻く中、お菓子を美味しくいただきました。
上田くんが、桜を合成して、美しい思い出風に加工してくれました。
微妙ですか。そうですね。(田島)