ベトナムの正月の花
初めまして、私はアインと申します。ベトナムから来た留学生です。来年度から修士程度に入学します。よろしくお願いします。
初めて「芸研日誌」に書きますから、実は何について書けばいいか分かりません。田島先生の助言によれば、ベトナムに関する面白いことについて書いてもいいということです。初めて日本の正月を経験するので、ホームシックにかかってます。それで、ベトナムの正月の花について書きたいと思います。

ハノイのような北ベトナム地方では、赤い桃の花がよく使われます。桃を植える農民は、花を正月ちょうどに咲かせるために、様々な工夫をしています。例えば冬の温度が高すぎる場合、花開く時点を延期するために、桃木に冷たい水をあげます。
桃の花で住まいを飾るのは中国から渡来した習慣だと思います。中国において、桃が悪霊を祓えると考えています。年末に、年中の事情について玉皇大帝に伝えるため、神々は天界に戻ります。神々が留守するので、悪魔が自由に人々を害します。門を桃で飾る習慣は、もともとに悪霊を追い払うためのものです。

このように、ベトナム人は桃や黄梅を好みます。だいたい日本人の愛情に対する愛と同じだと思います。桃は北ベトナムの象徴です。南ベトナムの象徴は黄梅です。
私の家族は、数十年前に北ベトナムからベトナム中部に移り住みました。ベトナム中部はだいたい暖かいので、皆さんが黄梅を使います。しかし、父親は北ベトナムのことが懐かしいので、今でも、できるだけ毎年桃の枝を探すようとしています。