西安日記(竹浪)
10年ぶりの西安旅行(竹浪)
夏休み期間を利用して、10年ぶりに西安に行ってきました。
始皇帝陵などの史跡と様々な博物館を巡って、書画、工芸を調査する5泊6日の旅です。
1日目
関空から青島経由で西安へ。4時ごろには市内に着いたので、ホテル近くの清真大寺(イスラム寺院)に行きました。建築(清代?)は中国風ですが、内部は絨毯が敷き詰められ礼拝できるようになっています。
2日目
三蔵法師がインドから持ち帰った経典を漢訳した大慈恩寺に行きました。天気は快晴。湿気もなく爽やかな秋の一日です。シンボルの大雁塔を見上げると「塔の上なるひとひらの雲」(佐々木信綱)ならぬ、天女の列のような巻雲が幾重にもつらなって西からやってきます。まるで瑞雲!急いでシャッターを切りました。
3日目
今日も快晴です。西安金橋国際旅行社のガイドGさんと一緒に、ワゴンに乗って始皇帝陵博物館へ。車で市内から東に一時間半ほど。途中、唐の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスで知られる清華宮(温泉遺跡)も見学し(テーマパーク化していて入場料が約3000円もしました!)、始皇帝陵を車窓から眺めつつ博物館に向かいます。
10年ぶりの兵馬俑博物館。やはり広いです。手前に並んでいるのが、修復が終わった兵馬俑です。
館内を巡っていくと修復中の俑もありました。接着後に安定させるためにビニールで巻かれています。写実的な表現も手伝って、ちょっと痛々しい印象ですが、次に会う時には精悍な兵士として隊列に復帰していることでしょう。
4日目 本日もガイドのGさんの案内で、西安の北郊にある漢と唐の皇帝陵の見学です。
特に印象深かったのは前漢の6代皇帝・景帝の陽陵です。墓の周囲に掘られた何十本もの大きな溝に置かれていた莫大な数の俑が見学できます。
宮廷につかえた官吏・女官・食用の動物など、地下に現地保存されていて圧巻です。
5日目
市内の陝西歴史博物館に行きました。周・秦・漢・唐など歴代王朝の出土品がズラリ。常設展はフラッシュがなければ撮影OKなので、お客の流れを気にしつつ、粘り強く撮影しました。美術全集で見慣れた作品もちらほら。タイムマシンで2千年ほどを一気に駆け抜けた感覚です。
6日目
いよいよ最終日、あいにくの雨の中でしたが、市内の西安碑林博物館へ。書道の聖地ですが、漢代の画像石や仏教関係の彫刻の陳列室もありました。お昼には空港に向かわなければいけないので、興味のあるものを優先に撮影。残りはまた今度に。
関空には午後23時頃着きました。深夜の帰宅でしたが、お昼までは西安にいたのがとても不思議な感じでした。