2018年5月9日水曜日

2018年5月9日



韓国から来ました

 こんにちは
 韓国から来ました申才旻(シンジェミン)と申します。
 大学は韓国の釜山にある「釜山大学 美術学科」を卒業しました。専攻は韓国画で描く実技を学びました。大学12年には四君子、水墨画を学びながら蓮華をよく描きましたが、卒業の作品は顔料と鉛筆アジサイを描きました。作品の対象が変わった理由は花言葉でした。
 「アジサイ」の花言葉は「真心と気まぐれ」
 人の心の中には真心と気まぐれな心が共存していると思います。そして我々はその人たちとの関わりで傷ついたり癒され足りします。気まぐれで傷ついたり、真心で癒されるのを繰り返しながらいき続けている。その一列でアジサイを描こうと思いました。
 アジサイを作品の全面にはいるように拡大し、薄く塗り重ね、画面の中から浮かび上がるアジサイを表現しようとしました。水の中にあるような感じと人と同じぐらいの大きさで観客が作品を見るわずかな間でも色んな悩みや考え事を少し置いといて、作品の花びらに包まれ心の傷を少しでも癒されて欲しいと願いを込めて描きました。
 このような「ヒーリング」をテーマとして作品を作ろうとしたきっかけは、大学2年生の時、展示場の作品で私も癒される感情を受けたことがあるからです。その作品は、白黒の作品で雲と地面だけ存在した無限な空間を描いた作品でした。何もない空間でしたが、その何もない空間に、私は吸い込まようにしばらく眺めて自分も知らないうちに癒すことのできるような感情を経験することになりました。そして私もいつかだれかを癒される作品を作ってみたいと考えるようになりました。
 この度は芸術学科に研究留学生として理論の方を勉強したくて来ました。最近のニュースで、韓国と日本の様々な出来事や悲しい歴史が問題化されています。私の考えは、お互いをよく知らないので、誤解がより深くなっているではないかと考えています。私も昔から歴史は興味がありましたが実技をしたのでそんなには詳しく知りません。しかし、韓国と日本の長い歴史の中で悪いことだけあったとは思わないです。
 したがって、京都市立芸術大学で韓国と日本の歴史の中で芸術的にどのようなことがあったのか研究してみたいと思っています。
治癒、韓紙、162.2×130.3、2013
無題、韓紙、130.×162.22011