2016年6月23日木曜日

2016年6月22日

小御所調査


先日の日誌でも触れられていましたが、現在田島先生と京都御所の障壁画を調査しています。


調査の様子
対象は御所の一角にある「小御所」。
主に会議や儀式に用いられた建物で、日本史の授業で必ず登場する「小御所会議」の舞台となった場所です。

この「小御所」、実は1954年に火災に遭い焼失しています。焼失前の小御所には狩野永岳や原在照など名だたる絵師が描いた襖絵がありましたが、残念ながらこの火事で大部分が失われました。
小御所は火災の4年後、1958年に建て直されることとなり、多くの画家がこの再建に関わりました。その中には京芸の前身である京都市立絵画専門学校を卒業した画家も含まれています。

そのような縁があり、今回の調査をさせていただいています。


この小御所の襖絵は、春と秋に行われる一般公開にて、その一部を見ることができます。



2013年11月2日撮影


これは2013年秋の公開の様子です。奥に見えるのが襖絵ですね。この年は舞楽の衣装を纏った人形も展示されていました。

京都御所は、この地に造営された14世紀から幾度も火災に遭い、その度に再建をされてきました。
その長い歴史の一部に、大先輩が関わっていたとは……今回の調査で初めて知りましたが感慨深いです。

まだまだ調査は始まったばかりですが、みなさんにおもしろい報告ができるよう励みます。

4回生 柴田